【図書館ブログ】図書委員Kのオススメ本
皆さん、こんにちはKです!
今回は、私のオススメ本を紹介します。
それは、原田マハ氏作「キネマの神様(文春文庫)」です。
本の内容を紹介します。ギャンブル沼にハマり、妻や主人公である娘の歩から、見放されているダメ親父のゴウは唯一まともな趣味を持っていました。それは、“映画”。ダメ親父ゴウは昔から映画に対する評論をノートにまとめていました。歩はそのノートを見つけ、刺激を受け雑感を同じくノートに書いていきました。今度は、ゴウが歩のノートを見つけ、一昔前には有名であった映画雑誌「映友」のブログに勝手に載せました。すると、それを見た雑誌編集部の人々が感動し、娘の歩が「映友」の編集部への再就職が決まるのでした。そこから物語は急展開していきます。
この本は映画を信じ、愛するものに舞い降りる“キネマの神様”の力を感じさせる、特別な本です。
私がこの本をオススメする理由は2つあります。1つ目は現実では、起こり得ないような奇跡がたくさん起こり、フィクションだと分かりながらも、「みんなの愛と努力を神様が見ていて、奇跡を起こしてくれたのではないか。」と感動してしまうからです。2つ目はゴウが「お前、家族のこと少しでも考えたことあるのか?」と思うような行動が多いため、「何か、意味があってこういう行動をしているのか?」と心配になる程のダメ親父すぎて、むしろ清々しく感じられるからです。
この本は本校にもありますので、ぜひ一度読んでみてください。映画が好きな人には、きっと共感するところがあると思います。
また、この本を原作とした映画が今年の8月6日に公開予定です。昭和のスター沢田研二さんと人気若手俳優菅田将暉さんが、ダブル主演を務めています。まだ、公開されていませんが良いものだと思うので、ご覧になってみてはいかがですか?
by K